Led Zeppelin – Hots On For Nowhere


ハードロックの歴史に燦然と輝くLed Zeppelin7枚目のアルバムPresenceの6曲目に収録されているHots On For Nowhereです。録音は1975年11月、リリースは1976年3月31日です。ブルースロックバンドといった生々しいのままファンク・ロックっぽさが強めになっていて、個人的に一番好きなアルバムです。

ドラムですが、John BonhamはThe Metersというファンクバンドを好んで聴いていたそうで、単純なロックドラムとは違い、裏にスネアなどを入れてきたりすることが多く、全作聴いてみると初期の段階からブルースとは違うビートを叩いていたことが分かります。

ギターですが、ロックを聴き慣れていない人からするとこのオッペケペーなサウンドは不快に感じるかもしれません。ロックの歴史を辿るとそこにはブルースがあり、ブルースギターの王道サウンドがこの歪んでいるか歪んでいないかのラインでかき鳴らすコリコリオッペケペーなエレクトリック・ギターサウンドなのです。ピッキングのニュアンスが分かりやすい音なので、ギタリストの癖や技工が丸出しになります。最近のロックバンドは疎いですが、現役というところで言うとRed Hot Chili PeppersのJohn FruscianteやThe Jon Spencer Blues Explosion(アルバムOrange、Acme)はこのオッペケペー系だと思います。

何が言いたいかというと、本人たちは感覚的にやってるのでしょうが「ビッグアーティストほど歴史を継承しているのではないか」ということです。自分が神社仏閣巡りしたのは「歴史の継承」が重要であることを認識し、反体制やアナーキズムから一歩先に進んだ音楽とは何かを考える為に他なりません。

ピカソの名言にある「Good artists copy, great artists steal」の意味をミュージシャンも考える必要があります。

Wikipedia : Led Zeppelin , Presence?, The Meters?, ?Red Hot Chili Peppers ,?The Jon Spencer Blues Explosion

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