Sex PistolsのGod Save the Queenです。少し年齢がいっていてロックが好きな人なら知らない人はいないであろうパンク・ロックのバンドです。バンドのデビューは1976年11月、この曲は1977年5月27日に発表されたものです。Wikipediaから抜粋すると、『エリザベス女王在位25周年祝典の日にテムズ川のボートでゲリラライヴを行い、英国国歌と同名の曲「ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン」を演奏し逮捕された。このプロモーションの成果は上々で、全英シングルチャートで最高2位(NMEチャートでは最高1位)を記録した。ただしジョニー・ロットンとポール・クックが右翼に襲われて重傷を負う事件が発生し、バンド活動はしばらく停滞した。』なんてことも起きているようです。この曲の歌詞は女王陛下をこき下ろすような内容とのことで、今でいうところの炎上商法のような印象もあります。
バンドメンバーの人間性や過激でクールなファッションなどがクローズアップされがちです。wikipediaをかいつまんだ程度でも、このバンドの登場にあたって次のような背景があることがわかります。ニューヨークドールズというバンド(けばけばしい化粧で演奏するというグラムロックの足掛かりを作ったと評価されている)のマネージャーを務めたこともあるファッションデザイナーのマルコム・マクラーレンが、ロンドンで経営していたブティックに出入りする不良少年のパンクバンドに目を付け、過激で反社会的なイメージ戦略によって売り出して成功させた、ということです。仕掛け人のマルコム・マクラーレンがニューヨークのアンダーグラウンドで勃興していたニューヨーク・パンクに強い影響を受けているため、「商業的音楽的に肥大化した既存のロックへのアンチテーゼ」といった真面目な(?)テーマも含まれているようです。
流れを追ってみると、ファッションや音楽論的なもの時代背景やアンダーグラウンドに起こりつつあった若者文化などを巻き込んで、一気に上昇気流を発生させたような躍動感があって面白いです。思い付きの過激さではなく、上昇気流発生のための計算された過激さだったということでしょうか。
Wikipedia
・ セックス・ピストルズ , ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン (セックス・ピストルズの曲) , パンク・ロック
・ マルコム・マクラーレン , ニューヨーク・パンク , ニューヨーク・ドールズ
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