とってもナイスなシンセサイザーデモ

センスのあるシンセサイザーデモをご紹介します。

AKAI AX-80

AX-80は1984年に発売された8voiceのアナログシンセサイザーです。リンクはElektragenさんというアメリカのユーザによるエレクトロポップ調のサウンドデモです。埋め込めませんでしたので画像がリンクになっています(6:12からが好きなのでそこに飛びます)。センスある雰囲気でこのオールドシンセサイザーがよりクールに感じられます。グッと前に張りだしてくるような音がかっこよいです。

youtube
YouTube : AKAI-AX-80 SOUND DEMO- FILTER-OSC & FUN

Vintage Synth Explorer : Akai AX80


 

YAMAHA AN1x

AN1xは1997年に発売された10voiceのアナログモデリングシンセサイザーです(デジタルシンセサイザー)。JayBさんというドイツのユーザによるぶりぶりのトランス系デモサウンドです。メーカープリセットではなくてこのユーザがエディットしたサウンドだったような気がします。手で弾いているため、あぁこのシンセサイザーの生の音なんだなという納得感があります。余程の安シンセでなければ使う人が使うとかっこよい音がするという典型例といった感じです。他のユーザのデモを見てもこのシンセサイザーに魅力は感じなかったりしまして、この動画のAN1xの音に関しては下手くそが使うAccess Virusよりも良い音がしている気がします。

YAMAHA AN1x(その2)

同じ方のデモです。ドラム以外はAN1xの音で、空間系とコンプレッサーで調節した程度のようなことが書かれております。じゃあヤフオクか何かで見つけて買ったらいきなりこの音がするのかというと、そこがまた複合要素(音色設定、選択する音色のセンス、リズムとコード感、エフェクト処理など)でより良く聴こえているのでお金をかけるにもスキルとタイミングの見極めが重要ということでしょう。

Vintage Synth Explorer : Yamaha AN1x

(実験)xpander <- { arpeggiator.microKORG * MIDIeffect.(Max for Live) }

小さな成果がサクッと消し飛んだところで音を追加しました(フラれた)。Oberheim Xpanderの音です。

  • (実験) xpander <- { arpeggiator.microKORG * MIDIeffect.(Max for Live) }

    Oberheim Xpanderのみの音です。ミキサー(ALESIS iMultiMix 9R)のEQでHiを2程度上げています。ステレオPANはエフェクトではなく、xpanderで各CVのPANを振ったものです。音程はKORG microKORGのアルペジエイターをMax for LiveのMIDIエフェクトで加工したものです。XpanderのCVも調節しています。揺らぎはMax for LiveのLFOとxpanderのLever1のccを合わせ、LFOのJitterを調節することで実行されています。xpander内部でVCO1やそのほかのモジュレーターに波形をnoiseにしたLFOをパッチングしても変わりないかもしれません。

Oberheim Xpanderは1984年に発売されたシンセサイザーですが、自由度がとても高くサウンドも独特で、使うほどに分かってくるその秘められたポテンシャルに驚きを隠せません。秘境の奥に眠る伝説のモンスター的もしくは噛めば噛むほど味が出るスルメ的なシンセサイザーといった感じです。作った人はTHE geniusだ! m9っ`=д=´)

機器内部に潜む電子の蟻が勝手に奏でる音をすくいあげて記録するというvoicing antsコンセプトにマッチしたものが久しぶりに出来ました。強いて中二なタイトルを付けるなら、「猫の耳に電子の蟻が侵入したところ突如哲学を語り出した」という感じでしょうか。

主な使用機材 : Oberheim Xpander
Wikipedia : Oberheim Xpander